保育士一般試験勉強~外国人編~コメニウス・ルソー・モンテッソーリ・オーベルラン・オーウェン・フレーベルを簡単に

保育士試験勉強

単に暗記したい人はYouTubeを見るのがオススメ。

背景をいろいろ知ったほうが覚えやすい!でも全員調べる余裕はない!って人へ捧げます。

まとめた人物はすべて過去問で(ひっかけ問題の誤選択肢としても含め)出題されたことのある人たちです。

 

コメニウス

チェコの教育家。

年齢と発達段階に応じて区分された学校体系(今の日本の横断カリキュラム。同じ分野でも理解力に応じて小分けにして学習するスタイル。反対は縦断カリキュラムで、たとえば微分なら高1で偏微分も面微分も「微分」と付くすべてを学習してしまおう!というスタイル)について論じた「大教授学」を著した。

「大教授学」は「すべての人にすべての事柄への学を授ける本」という意味で、彼の母国語であるチェコ語ではなく、わざわざ当時たくさんの人が使っていたラテン語で書かれた。

世界初の絵入りの教科書「世界図絵」を作った。

世界図絵以前は、本といえば文字しか書かれていなかった。

近代教育の父と呼ばれる。

ルソーの100年前から幼児教育の重要性を説いていた。

6歳までの時期を「母親学校」と呼び、母親との触れ合いの重要性を説いた。

「母親学校」は実際に学校に通うわけではなく、母親からさまざまなことを学ぶという意味。

 

ジャン・ジャック・ルソー

フランスの哲学者。

「エミール(正式名称の日本語訳は「エミール、または教育について」)」「社会契約論」「人間不平等起源論」などの著者。

「子供は未熟でこれから成長するものであり、大人のミニチュア版ではない」などと唱え、もっと子供をよく見るべきだと主張した。

「人々は子供を知らない」と、子供とはどんなものかについて語ったことから「子供の発見者」と呼ばれる。

モンテッソーリの「子供の発見」と紛らわしいが、ルソーは子供「を」発見した人で、モンテッソーリは「子供の発見」という本を書いた人。

善性を活かした消極教育(人は生まれながらにして良い心を持っているから大人がやいやい関わって汚すべきではない)を提唱した。

 

マリア・モンテッソーリ

イタリアの医師・教育者。

子供は自らを成長させる力を持って生まれてくると説いた「子供の発見」がメインの本として知られる。

モンテッソーリ教具を用いて自立した有能な人間を育てるモンテッソーリメソッドを提唱した。

モンテッソーリメソッドでは「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「数教育」「文化教育」の5分野ある。

それぞれの分野のために用意されたモンテッソーリ教具を子供が自ら選択して学習するのがモンテッソーリメソッドの最大の特徴。

子供自身の感受性を育てる教育思想に基づいている。

子供の家を設立した。

モンテッソーリの思想はのちのレッジョ・エミリア教育法へとつながる。

 

ヨハン・フリードリヒ・オーベルラン

フランスの牧師。

牧師として派遣された村があまりに貧しく学校も粗末で、人材育成をして村を再建しようとした。

しかし村の再建のために学校をつくり人材育成をする、というのはすぐさま効果が出ないため村の住民には受け入れられず、女性でも稼げるよう「編み物学校」をとりあえず自費で設立した。

職業訓練学校として編み物学校を運営しながら、子供が放置される状況を問題視して託児所をつくった。

年少、年長、6歳以上と年齢別に教育カリキュラムを立てた保育施設をパリに創設したが、これが世界初の保育施設となる。

 

ロバート・オーウェン

イギリスの工場経営者。

「新社会観」の著者。

今の義務教育の礎を築いた人で、義務教育の父・公教育の父とも呼ばれる。

産業革命真っ只中で子供が一日十何時間も働かせられる状況(自分が雇用する状況)を見て心を痛めていた。

「子供は生まれたときはいい子だが、その後は環境次第で悪い子にもなる」と考え、子供にいい子に育つ環境を与えようとして性格形成学院(良い性格を形成するための良い環境を整えた学院)を工場内に設立した。

小さい子向けに幼児学校も開設した。

 

フリードリヒ・フレーベル

ドイツの教育者。

牧師の家に生まれ、乳児期に親を亡くすなど不遇の時代を経て乳幼児期の教育の大切さを説くようになった。

「5歳までの教育がすべて」「5歳までにできる教育(ほぼほぼ遊び)により生きるための力が身につく」など、遊びを中心とした幼児教育に注力した。

「生きるための力」を身につけさせるため、自然界との適応(自然とのふれあいや自分自身の頭と体を使う遊び)を重視している。

素朴な積み木である恩物(ガ―べ)をつくり、子供の創造力を養おうとした。

「人間の教育」「母の唄」「愛撫の唄」などを著す。

恩物や自身の教育論を広めるため、世界初の一般ドイツ幼稚園(キンダーガーテン/kindergarten)を設立した。

ドイツ語でkinderは子供たち、gartenは庭という意味。

子供たちを自然とふれあわせたい意欲に満ちあふれた名前。

英語の幼稚園(kindergarten)はドイツ語をそのまま使っている。

 

まだまだ次回へ続きます。

 

参考文献

今回の参考文献は以下の通り。

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