保育士一般試験勉強~外国人編~ヴィゴツキー・ゲゼル・ブロンフェンブレンナーを簡単に

保育士試験勉強

単に暗記したい人はYouTubeを見るのがオススメ。

背景をいろいろ知ったほうが覚えやすい!でも全員調べる余裕はない!って人へ捧げます。

まとめた人物はすべて過去問で(ひっかけ問題の誤選択肢としても含め)出題されたことのある人たちです。

今回は「ちょっと何言ってんのかわかんないっす(某サンドイッチマン風)」に言いたくなる人を中心にまとめました。

前回→ペスタロッチ、マクミラン姉妹、コンドルセ、エル・ハウ

 

ヴィゴツキー

発達の最近接領域を提唱した。

「幼児の独り言はコミュニケーションを取るための外言から自己で考えるための内言へと変化する途中の不完全な内言である」と言った。

外言:他者と会話するための言葉

内言:頭の中、心の中で使う言葉

幼児は「ないない」「あー」「これ」のように独り言を言うが、それは言葉が他者と会話するためのものから脳内で独りで考えるためのものに変化する途中で、脳内に留めるはずの言葉が漏れているのだ、という意味。

 

ゲゼル

レディネス(成熟説)を唱えた。

レディネス(成熟説)とは、それまでロックの白紙説やらで「子供には(知識などを)詰め込むだけ詰め込めばそれだけ幼い頃に習得できる」と考えられていたが、子供自身の内部で知識を理解するだけの準備が整っていなければ、どれだけ丁寧に何回も教えたところで習得できない、という意味。

レディネス:準備が整っていなければ発達できない意味で、アメリカの児童発達界隈ではよく用いられる。

 

ブロンフェンブレンナー

ソビエト生まれ、アメリカ育ちの心理士。

発達の生態的環境理論(子供を取り巻く環境と子供自身との相互作用を通じて子供は発達するという理論)を提唱。

「同心円の4つの入れ子構造に時間軸を足した構造のなかで子供は育つ」とした。

4構造とはマイクロシステム、メゾシステム、エクソシステム、マクロシステムのこと。

自分を中心とする、人や社会との関わりについての話。

「時間軸」は「クロノシステム」と呼ぶ。

マイクロシステム:自分と直接関わりのあるもの。自分と家族、自分と友人、自分と学校などの関係を指す。

メゾシステム:マイクロシステム同士の関係。兄弟と友達、親と担任などの関係。メゾマイクロシステムと呼ばれることもある。

エクソシステム:自分と直接は関係ないが間接的に自分へ影響するもの。親の職場、地域の団体、PTAなどと自分との関係を指す。

マクロシステム:変えづらいもの、変えられないものと自分との関係。時代背景や制度、価値観などと自分との関係を指す。

クロノシステム:過去から未来へ流れる時間。

はじめは4構造で考えられていたが、あとから「時間も関係あるよね」とクロノシステムが追加された。

「4構造の入れ子構造で~」と出題されることが多いが間違いではないのは、初期の生態的発達理論ではクロノシステムがなかったため。

 

まだまだ次回へ続きます。

 

参考文献

今回の参考文献は以下の通り。

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