保育士一般試験勉強~外国人編~ヘルバルト・ツィラー・ラインを簡単に

保育士試験勉強
German philosopher Johann Friedrich Herbart (1776 - 1841), circa 1810. (Photo by Hulton Archive/Getty Images)

単に暗記したい人はYouTubeを見るのがオススメ。

背景をいろいろ知ったほうが覚えやすい!でも全員調べる余裕はない!って人へ捧げます。

まとめた人物はすべて過去問で(ひっかけ問題の誤選択肢としても含め)出題されたことのある人たちです。

今回はとりあえず分類したり名付けたりした人たち。

前回→スピッツ、パーテン、ローレンツ

 

ヨハン・フリードリヒ・ヘルバルト

「道徳的品性の陶冶」を教育の目的とする「一般教育学」を著した。

新人教師の経験や知識の少なさを補うために、学習者の認知のあり方を「一般教育学」のなかの「4段階教授説」で説き、教師が学習者に「自分で考えろ」と促せるようにした。

4段階教授説(明瞭→連合→系統→方法)を教育法として教師に勧めた。

明瞭:何を新たに学ぼうとしているのかを明瞭にする

連合:明瞭にされた事物をすでに習得している事物と比較する

系統:連合された事物を体系化する

方法:3つの過程を経て得た事物が他のものに応用可能になる

4段階教授説はのちにツィラーやラインによって5段階教授説となった。

ツィラーとラインは同じ「5段階教授説」という名前で唱えたが内容は真逆。

 

ツィラー

ヘルバルト学派。

ヘルバルトの考えをほぼそのまま継いだ人。

ヘルバルトの「明瞭」を2つに分けた5段階教授説(分析→統合(総合)→連合→系統→方法)を唱えた。

ツィラーまでは学習者の認知にスポットライトを当てていた。

 

ライン

ヘルバルト学派だが、ヘルバルトもツィラーも実践には即さないとして新たに「5段階教授説(予備→提示→比較→概括(総括)→応用)」を唱えた。

予備:教師が今日の内容を伝える

提示:内容について説明する

比較:これまで学習と比較し、関係づける

概括(総括):学習のまとめ

応用:類似の事例に適応させて学習の定着をはかる

学習者に認知ではなく、具体的な教師の動き方を解説した。

ツィラーもラインもヘルバルト学派であり、段階教授に注目した点では同じなのでヘルバルトの継承者扱いされる。

学習者側か教育者側か、どちらサイドから見た話なのかに注意!
まだまだ次回へ続きます。

参考文献

今回の参考文献は以下の通り。

本サイトはAmazonのアソシエイトとして利益を得ていることがあります。サイト運営のためご理解願います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました